「生理痛がひどくて、夜も眠れない。」
「仕事や家事などにも支障がでてしまう」
毎月憂鬱になってしまうほど、辛い生理痛。
女性のほとんどは生理痛に悩みを抱えているかと思います。
そこで今回は5つの対処法を解説していきます。
生理痛とは
生理中は子宮を収縮させ、剥がれ落ちた子宮内膜を血液と共に経血として体の外に押し出す働きをするプロスタグランジンが分泌されます。
この分泌が多いと子宮の収縮が強くなり、下腹部や腰の痛みの原因となります。
また、子宮の出口がせまいと経血がスムーズに外に流れにくく痛みの原因となります。
しかし、出産を経験すると、子宮の出口が広がるため、生理痛が軽くなる場合もあります。
生理が始まる数日前〜生理後に下腹部が痛み、特に吐き気や貧血、頭痛、腰の痛みなどを伴います。
痛みは生理始めにピークとなり、2~3日後には治ることが多いです。
締め付けられるような痛み、鈍い痛みが続くことがあります。生理が長い、重かったり、喫煙習慣があると症状が重くなる傾向があります。
生理痛の症状が強く、家事や仕事などの日常生活に支障がある場合は、月経困難症と呼ばれます。
多くは適切な処方を受ければ症状が軽減できる可能性があり、また、強い生理痛があると、別の病気が隠れている場合もあります。症状が強い場合は、産婦人科や医療機関を受診することが大切です。
特に普段と違う痛みや長く続く痛み、悪化していく痛みがある場合は放置せず早めに受診しましょう。
対処方法
鎮痛剤を服用する
必要以上に痛みを我慢したりしてしまうと、心と体の負担になり、さらに生理痛が悪化してしまいます。
鎮痛剤は、痛み始める前に服用することで、痛みの原因となるプロスタグランジンの生成が抑えられ、効果的です。
痛みを我慢してから服用しても効果が効きにくくなるので、服用する際は痛み始める前にしましょう。
また、毎月、鎮痛剤を飲んでいると効かなくなるんじゃないかと思う方もいるかと思います。
ですが使用上の注意を守って正しく服用すれば体に負担をかけることがないので、
辛い時は無理をせず、鎮痛剤を服用しゆっくり休みましょう。
体を温める
冷えは生理痛の大敵です。生理中は体温が下がるため、血行が悪くなり、体が冷えやすい状態になっています。
体が冷えると、プロスタグランジンが滞ってしまい痛みが強くなります。
体を冷やさないためにも、下腹部や骨盤周りを温めると効果的です。膝掛けをかけたり、カイロを貼るなど、体を温め血行を良くしましょう。
特に夏は冷房などで冷えすぎないように注意しましょう。
砂糖をたくさん使用したケーキ、クッキー等も体を冷やす原因になります。
カフェインも血流の低下を招いてしまうので、紅茶やコーヒーも避けた方がいいです。
冷たい食事や冷たい飲みものは控えるようにしましょう。
ハーブティーなど温かい飲み物は血行を良くする効果やリラックス効果があるのでおすすめです。
また、入浴で体を温め血行促進することで、生理痛の緩和になります。シャワーではなく、湯船に浸かって全身を温めましょう。
食べ物、飲み物に気をつける
温かい飲み物、食べ物は体の内側から温めることができ、血行が良くなります。
マグネシウムには、子宮の収縮を抑える働きがあります。アーモンドや昆布などの海藻類はマグネシウムを多く含まれるので生理痛の緩和になります。生姜やハーブティー、ココアはリラックス効果もあり、おすすめです。
また、大豆製品には生理痛の緩和だけでなく、イライラや情緒不安定などの症状も和らげることができると言われています。
ネギ、ごぼうやにんじんなどの根菜類は体を温める作用があるので、できるだけ摂取するようにしましょう。
反対に体を冷やしてしまう、冷たい飲み物、食べ物は控えるようにしましょう。
トマトやきゅうりなどの夏野菜は体を冷やしてしまうので、食べ過ぎには注意です。
カフェインには血管を収縮させる作用があり、血行不良になってしまいます。体を冷やしてしまうので、紅茶やコーヒー、エナジードリンクなどは避けましょう。
締め付けない服装をする
ジーンズやガードルは体を締め付けてしまい、血行が悪くなり、生理痛を悪化させてしまいます。
サイズに余裕がある、ゆったりとした服装が良いでしょう。
ストレッチをする
学校やオフィスは長時間、座りっぱなしになることが多く血行を悪くしてしまうので、屈伸運動をしたり、足の付け根、ふくらはぎを軽くマッサージしましょう。
体を動かすことで全身の血行が良くなり、ストレス発散などにも効果的です。また、激しい運動ではなく、骨盤や股関節の周りの筋肉を動かしたり軽いストレッチや、軽いウォーキングがおすすめです。
ただし、生理痛がひどいときには、無理はせず、体を休めましょう。
好きなアロマを炊いたり、リラックスできる空間も大事です。
まとめ
いかがでしたか?生理痛は血行不良になると悪化してしまうので、夏は冷房などで冷やさないよう、冬は暖かい格好をしたり体を冷やさないようにしましょう。
毎月憂鬱になるかと思いますが、自分に合った対処法を見つけて、少しでも緩和して体を大切にしましょう。