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【美容効果】甘酒が美肌をつくる!おすすめの理由を解説します!

お肌に、どんなお悩みをお持ちでしょうか?
乾燥やくすみ、肌のたるみなど、年齢を重ねるとともにお悩みが増えていませんか?
洗顔方法を変えてみたり、ちがう化粧水を使ってみたりして、肌のお手入れをされる方もいらっしゃると思います。化粧品など、外側からのお手入れでも、肌の調子は変わりますが、内側からのケアも重要な役割を持っています。

人の体は、食事などで摂取したものからできています。もちろん肌もそうです。内側からの栄養である食べ物が変わると、体のはたらきや肌に様々な影響が出てきます。肌や美容に影響があり、効果的な食べ物はいろいろありますが、
今回は「飲む点滴」とも言われる「甘酒」に注目し、美容との関係をお話します。

甘酒について

甘酒には、米から作られている物と、酒粕から作られている物があります。
米からつくる甘酒は、米を炊いたご飯に、水と米麹を混ぜ、約60℃で発酵させることで出来上がる発酵食品です。

酒粕からつくる甘酒は、日本酒をつくる過程でできる酒粕に、水と砂糖を加えて作ります。
日本酒も、もとは米、米麹、水を原料に、発酵させることで作られるため、酒粕も発酵食品にあたります。今回取り上げるのは、米からつくる甘酒についてです。

甘酒の栄養

甘酒は、麹による発酵でつくられます。
発酵とは、食べ物を土台に、菌や酵母が繁殖し、もともとの食材にはなかった、体に有益な新しい成分ができることです。麹による発酵で、もとの米は姿を変え、発酵食品になります。その時に、最初の米の段階にはなかった栄養ができたり、形を変えたりします。

麹(こうじ)

麹は、蒸した米や麦、大豆に、麹菌という微生物を繁殖させたものです。原料により、それぞれ米麹、麦麹、豆麹ができあがります。麹を使って作られるものには、甘酒のほかにも、日本酒、焼酎、みそ、しょうゆ、みりん、酢などがあり、どれも麹菌による発酵食品です。

発酵食品をつくる微生物には、大きく分けて、細菌、酵母、カビがあります。

細菌 乳酸菌、ビフィズス菌、納豆菌など
酵母 ビール酵母、パン酵母など
カビ 麹菌、チーズなどの白カビ、青カビ

麹には、消化酵素が含まれており、大きな物質を小さい物質に分解するはたらきがあります。甘酒がつくられる時に、米のたんぱく質をアミノ酸に分解することで、旨味を増やし、小さい物質になることで、体内に吸収されやすくなります。米のでんぷんは、ブドウ糖やオリゴ糖に分解されるため、甘味が増し、体への吸収も高くなります。米、麹、水だけで甘酒ができあがるのは、この麹菌のはたらきがあるからです。

消化酵素による産物

米が麹によって発酵することで、米の栄養価であるたんぱく質、炭水化物、脂質の含有量には、ほとんど変化はありません。ですが、に含まれる消化酵素のはたらきにより、それぞれの栄養は分解され、体内に吸収されやすい小さい物質に変わります。

【アミノ酸】

麹には、プロテアーゼという消化酵素が含まれ、米のたんぱく質を分解することで、アミノ酸に変わります。

人の体は、約20%がたんぱく質からできており、そのたんぱく質を構成している成分はアミノ酸で、20種類あります。体に必要なアミノ酸の中には、体内でつくり出せるものもありますが、体内ではつくり出せず、食事で補うしかないものもあります。この体内ではつくり出せないけれど、必要なアミノ酸(必須アミノ酸)は9種類あります。

甘酒には、必須アミノ酸である、ロイシン、イソロイシン、ヒスチジン、スレオニン、メチオニン、トリプトファンが含まれています。筋肉、消化管、内臓、血中ヘモグロビン、髪、皮膚のコラーゲンなど、体の重要な組織を維持するために、とても大切な物質です。

【ブドウ糖・オリゴ糖】

麹に含まれる、アミラーゼという消化酵素は、米のでんぷんをブドウ糖やオリゴ糖に分解し、甘味になります。ブドウ糖は、砂糖の成分であるショ糖よりも小さい構造なので、体内に入るとすばやく脳の栄養になります。オリゴ糖は、腸内ではたらく乳酸菌などの善玉菌のエサとなるため、善玉菌が活性化され、腸内環境がよくなります。

ビタミンB

米が麹のはたらきにより発酵することで、ビタミンB群の量が約3〜4倍に増加します。甘味に含まれるビタミンB群は、ビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチンなどです。ビタミンBには、たんぱく質、脂質、糖質を分解し、エネルギーに変える役割があり、体内の脂肪燃焼を促します。口内炎やニキビ予防にも効果があり、きれいな肌や髪をつくります。疲労回復、イライラ防止にもなります。

食物繊維

米と麹には、食物繊維が含まれており、腸内環境を整えるはたらきがあります。腸内の老廃物を吸着し排出したり、腸の蠕動運動を促進させます。善玉菌のエサになり、悪玉菌は減らすため、腸内細菌が活性化され、腸の調子がよくなります。

甘酒と美容の関係

甘酒は、砂糖を使わなくても自然の甘味があり、アミノ酸やビタミンも豊富に含まれています。
体内への吸収もスムーズで、脳のエネルギーになったり、代謝を促進させ、疲労回復にも効果的です。さらには、美容への効果も期待できるのです。

乾燥肌からツヤ肌へ

甘酒には、麹による発酵で、たんぱく質が分解されたアミノ酸が豊富に含まれています。アミノ酸は、筋肉や消化管、内臓など体の重要な組織をつくっています。
アミノ酸は、皮膚にとっても主成分のひとつで、肌の保湿機能に関わっています。甘酒に含まれるグルコシルセラミドは、肌の角質層にあるセラミドの成分です。セラミドの量が増加すると、肌の水分量も比例し増加します。

さらに、コラーゲンやヒアルロン酸の合成を促進し、肌のバリア機能を改善します。乾燥や紫外線などの外敵から、肌を守るはたらきをバリア機能といいます。乾燥や肌荒れを防ぎ、潤いを守ります。甘酒に豊富に含まれるビタミンBは、皮膚や粘膜を保護するはたらきがあり、肌に潤いを与え、活性化させます。麹菌からつくらるコウジ酸には、メラニンの生成を抑えるはたらきがあります。シミやくすみの防止に効果が期待できます。

目の下のクマ改善

麹による発酵でできたアミノ酸や豊富なビタミンBは、代謝を促進するはたらきがあります。
代謝がよくなると、血流もよくなります。目の下にクマができる原因は、目の周りの血行不良や、加齢によるたるみやしわ、色素沈着、シミ、寝不足など様々ですが、代謝が促進され、血流がよくなることで、改善されることが期待できます。

コウジ酸のくすみを防ぐ効果も、クマの改善につながります。代謝がよくなることで、老廃物や余分な水分が排出され、むくみ改善にもつながります。

美肌効果

甘酒に含まれる食物繊維や、麹の分解によりでんぷんからつくられたオリゴ糖は、腸内の善玉菌のエサになります。腸には、腸内環境の健康状態を左右する、腸内細菌が存在します。腸内細菌は、その機能によって、善玉菌、悪玉菌、日和見菌に分類されます。

【善玉菌】

善玉菌は、体に良い影響を与える菌です。代謝物の消化・吸収機能に役立ち、バランスのいい食事を好みます。善玉菌を増やしたり、活性化させることで、腸内の環境はよくなります。

【悪玉菌】

悪玉菌は、体に悪い影響を与える菌です。便秘や下痢を招いたり、代謝によって有害な毒素をつくります。高脂質・高カロリーの、偏った食事を好みます。悪玉菌が増えると、肌が荒れたり、おならや体臭、口臭が臭くなります。便秘や下痢もその症状です。精神面にも影響が出るため、イライラしたり、無気力、疲労感など、病気ではないけれど調子がわるい状態になることもあります。

【日和見菌】

日和見菌は、腸内細菌の70%を占める菌です。善玉菌・悪玉菌のうち、数的に優位な方の味方をします。腸内環境が悪いと、腸で悪玉菌が増加し、発生した有害物質が全身に巡り、病気や不調のきっかけになります。老廃物や余分な水分の排出がうまくできず、肌の状態も悪くなります。

食物繊維やオリゴ糖などが善玉菌のエサとなり、腸内が活性化されると、腸内環境がよくなり、むくみが取れ、血流もよくなり、肌のつやや、顔色がよくなり、肌荒れの改善も期待できます。また腸内環境が整うことで、便秘の改善につながり、代謝もよくなります。エネルギーを効率よく使え、太りにくい体になります。

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アンチエイジング効果

肌の老化原因のひとつに、体や肌の酸化と糖化があります。酸化はサビ、糖化はコゲに例えられます。酸化と糖化が、肌を老化させるため、その老化を防ぐには、抗酸化作用をもった抗酸化物質が必要になります

【酸化】

人は酸素を取り入れると、栄養と結びつけてエネルギーとして使います。ここで残った酸素は、活性酸素になり、細菌やウイルスと闘うなど必要な役目があります。ですが、活性酸素が過剰に発生すると、細胞を傷つけてしまい、生活習慣病の発症に関わることもあります。

【糖化】

たんぱく質と糖質が、時間をかけて加熱されると、AGEsという終末糖化産物ができます。これが体にたまると、骨や血管、皮膚、脳などにこびりつき、茶色く焦げたように劣化します。酸化した脂質やAGEsが、動脈の血管の内側にたまると、動脈硬化になります。皮膚の細胞にたまると、シワやたるみ、シミにつながります。髪や骨も、糖化により劣化もろくなります。糖化によってAGEsがつくられる過程には、活性酸素による酸化が関わっているので、酸化を抑えることで、糖化の抑制にも効果があります。

【抗酸化物質】

抗酸化物質は、活性酸素の酸化力を抑えます。また、活性酸素の発生自体も抑えます。酸化によってダメージを受けた細胞の修復もします。甘酒には、フェルラ酸やエルゴチオネインなどの抗酸化物質が含まれます。エルゴチオネインは、ビタミンEの約7000倍の抗酸化力があります。

抗酸化物質が、体内の活性酸素を無害化することで、細胞を守ったり、肌のハリや潤いを保ち、シワやしみの改善につながります。新陳代謝も促進され、細胞の入れ代わりが正常になり、肌のターンオーバーや、炎症の修復も適切に行われます。

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回復力

甘酒に含まれる食物繊維やオリゴ糖により、腸内環境が整うことで、免疫力も高まります。腸には、体内の約60〜70%の免疫細胞が集まるので、腸内環境がよくなると、免疫力もあがります。免疫力が高まることで、抵抗力や保湿力もつき、皮膚や粘膜もつよくなります。ビタミンBの疲労回復効果も加わり、肌荒れやくすみの改善につながります。

まとめ

甘酒には、糖分が豊富に含まれるため、摂取しすぎると肥満につながります。吸収もいいので、血糖値が急上昇する可能性もあります。1日の摂取目安は200mlですが、数回に分けて少量ずつ飲んだり、料理をするときの砂糖代わりに使うこともおすすめします。
美容のために、甘酒をうまく取り入れて、体の中からきれいを目指してみてはいかがでしょうか。