うねり、膨らみ、パサつきなどくせ毛の方は悩みが多く、コンプレックスに感じるお客様が多いです。
美容師をしているとそんなお客様の悩みをよく聞くので、なんとか髪の毛を真っ直ぐにしてあげたいなと思います。
そのためにする施術が『ストレートパーマ』や『縮毛矯正』です。
今回は『ストレートパーマ』と『縮毛矯正』について解説していきたいと思います。
目次
くせ毛の違い
くせ毛の種類は4種類あります。
波状毛
大きくうねりを描いたり、ゆらゆらと弧を描くようなくせ毛。
すこしうねって膨らみが気になる方はこの毛質の事が多いです。
捻転毛
コイル状にねじれているようなくせ毛。
パーマをかけたような、放って置くとくるくるになるような毛質の方。
連珠毛
数珠のように凹凸があるくせ毛。
髪表面にザラつきがあり、太さが一定でないためパサつきが気になる事が多い毛質。
縮毛
毛髪が縮れているくせ毛。チリチリと表現してもいいでしょう。
くせ毛の種類の中では症状がひどく、この毛質の方はすごくコンプレックスに感じてしまいます。
縮毛を矯正するには
上記のようにくせ毛の種類の中でも縮毛は症状がひどく、お客様にとってはすごく嫌な髪質でしょう。
しかしこれは遺伝で受け継ぐ事が多く、生まれた時には基本くせ毛が決まっています。
髪質を変えることは今の美容技術では出来ません。
特に縮毛で生えてくる髪は悩みが多く、矯正してしまう方が普段の手入れは楽になるでしょう。なので縮毛矯正と言う名前が出てきたのですね。
日本人のくせ毛は縮毛が多い
縮毛矯正という名前が広まったのも日本人の体質として縮毛のくせが多く、悩みも多いということで世に広まったのでしょう。
今ではくせを伸ばす事が縮毛矯正と言っても過言ではありません。
髪の毛の結合と薬剤の関係性
髪の毛の結合は4種類あります。ペプチド結合、シスチン結合、イオン結合、水素結合
ペプチド結合は離れる事はありませんが、(離れたら髪の毛ではなくなるので切れ毛となったり、髪の毛ではなくなります。)その他の3つの結合をパーマの際は離します。その時に髪の毛の負担が大きくダメージとなります。
ストレートパーマも縮毛矯正も同じ薬剤を使うと思ってください。
ウェーブを形成するパーマの場合より、くせを伸ばすストレートパーマの方が薬剤の力は強く、大変な作業になります。
例えば、針金を曲げるのには簡単に曲がりますが、グネグネに曲がった針金を真っ直ぐに伸ばすには凄く力を入れないと綺麗な真っ直ぐにはなりませんよね。
それと同じでストレートパーマや縮毛矯正の薬剤は強く設定されていて、失敗してしまうと髪がチリチリになってしまいますので、美容師さんと相談して髪への負担を最小限にかける事をお勧めします。
縮毛矯正とストレートパーマの違い
多くのお客様は縮毛矯正とストレートパーマの違いを正確には把握しておりません。
実は美容師さんに聞いても曖昧な答えが返ってきたりします。
と言うのも明確な答えが無いのです。
呼び方の違い
そもそも縮毛矯正もストレートパーマも同じではないのか、と言う考えもあります。
縮毛矯正は薬剤で軟化させた状態をストレートアイロンで綺麗に伸ばしてから再結合させて固定する事で、
ストレートパーマは薬剤のみでおさまりを良くすること。
ただし、これは全美容師の正確な答えではないので通っている美容室により言う事は違うと思います。
私の中での結論は、『呼び方が違うだけで同じ事をしている』と言うことです。
パーマのように軟化させてから再結合させて固定する。という工程は一緒なので、ストレートパーマ=縮毛矯正と考えていいと思います。
使用する薬剤は同じ
ストレートパーマと縮毛矯正の両方がメニューにある美容室もありますが、使用している薬剤は同じの所が多いです。
先ほどのようにストレートアイロンで熱処理をするかどうかの違いで金額を変えている店もあります。
名前が違うだけと認識して良いのですが、熱処理をするかどうかで若干仕上がりも変わります。
通っている美容師さんに相談して、どちらを施術するか決めるとよいでしょう。
まとめ
今回、ストレートパーマと縮毛矯正はほとんど同じものと説明しました。
どちらも結局髪への負担は大きいです。綺麗な状態で伸ばしたい方やチリチリになって失敗したくない方は美容師さんとよく相談してから施術することをお勧めします。
特に初めての美容室でストレートパーマをかける時は必ず美容師さんに今までの経緯を説明してください。
ブリーチをした事があったり、過度なアイロンをしている状態の髪にストレートパーマを施術すると、美容師が思っているよりチリチリになってしまう可能性があります。
自分に合ったストレートパーマや縮毛矯正でまっすぐな髪を手に入れましょう!