年齢と共に現れやすくなるシミ。
1つシミがあるだけで、実年齢よりも老けて見える印象になってしまいます。
しかし、女性にとっては白く透き通ったキレイな肌が永遠の憧れですよね。
シミがなくなるだけで肌はもっと明るく美しくキレイになります。
シミの原因や種類を知ってシミケアをしつつ新たなシミを作らないことがポイントです!
目次
シミの原因
紫外線によるメラニン色素の蓄積
シミの原因の1番はやはり紫外線です。紫外線のダメージで増加したメラニン色素が肌に沈着したものがシミです。
紫外線のダメージを受けるとメラノサイトからメラニンが大量に生成されます。
メラニン色素はターンオーバーによって排出されますが紫外線を浴び続けるとターンオーバーが追いつかなくなります。
若い時はそこまで蓄積されませんが年月が経つことで少しずつ蓄積された紫外線のダメージが徐々に浮き出てシミとなります。
ターンオーバーの乱れ
メラニン色素はターンオーバーによって自然に排出されますが、ターンオーバーのサイクルが乱れてしまうとメラニン色素が滞ってしまい、それがシミの原因になります。
ターンオーバーが乱れる原因は睡眠不足や栄養不足、ストレスなどです。
虫刺されや怪我・乾燥肌のあとの色素沈着
若いうちはあまり感じないかもしれないですが年齢を重ねるとターンオーバーの周期が遅れてきます。
その結果、虫刺されや怪我・乾燥した肌が治りにくくなったり、メラニン色素が沈着したりなど年々痕が残るようになって、それがシミになっていきます。
シミができやすい人の特徴
黄色人種の人や色白の人がシミになりやすいです。
- 肌が白く、日焼けすると肌が赤くなる人
- 子供の頃から外で遊んだり外の部活でよく紫外線を浴びていた人
- 肌荒れやニキビができやすい人
- あざができやすかったり、冷え性などで血行が悪い人
- ホルモンバランス、生理不順や生理痛が重い人
シミができにくい人の特徴
黒人の人や元々肌が地黒の人はシミになりにくいです。
メラニンは太陽光線(紫外線など)から守るためのもので、肌が黒い人は元々メラニンの数が多く、紫外線を浴びても新しく作られるメラニンの量が少ないのでシミになりにくいです。
シミの種類とメカニズム
スタンダードな肌
スタンダードな肌はシミがなくキレイな肌をしています。
そして、シミにはいくつか種類があり、スタンダードな肌と比較していきましょう!
日光黒子(にっこうこくし)
一般的なシミです。淡褐色〜濃褐色で顔以外にも手や背中、腕など露出が多いところに出来やすいです。
紫外線などの蓄積が原因で中年以降に増える傾向があります。
原因
30代以降から現れることが多く、20代でもみられる場合もあります。
日焼け後にすぐにシミになるわけではなく、長年の紫外線による肌へのダメージが蓄積されシミになります。
紫外線にあたった肌は肌を守るためにメラノサイトを活性化させて黒色メラニンを出します。
黒色メラニンは、ターンオーバーによって角質とともに垢となって排出されますが、過剰に紫外線を浴びたり加齢によって肌代謝が悪くなると、ターンオーバーがちゃんと機能しなくなるので黒色メラニンが色素沈着してシミとなります。
対処法
日光黒子の予防・悪化を防ぐためには、基本日焼けをしないことです。
日傘やUVケアや帽子、洋服などで紫外線を予防し日焼け止めクリームをこまめに塗ってUVケアをしっかりしましょう!
シミは紫外線の蓄積によってできるものなので、日常の行動を気にかけ過度な紫外線を浴びないように注意していきましょう。
雀卵斑(じゃくらんはん)
一般的にいうソバカスです。斑点のような丸い小さな茶褐色が頬や鼻の周りに多くみられます。
これは遺伝性が強く、3歳頃から見られ、思春期に特に目立つようになります。
原因
小さなシミをソバカスと言う場合もありますが、正確には遺伝が原因です。
白人に多くみられ、日本人でも色白の人に出来やすいです。
年齢的にも3歳〜6歳の幼少期からでき始めることが多く、成長とともに増えたり濃くなったりします。
それ以降はだんだん薄くなりますが、個人差はあります。
顔の他にも、背中・胸元・肩・腕・手など紫外線にあたりやすい場所に現れることが多く、春から夏は目立ち、秋から冬にかけて薄くなる傾向があります。
対処法
ソバカスは遺伝が主な原因なので完全に防ぐことは難しいのですが、濃くしない方法としては、やはり紫外線対策が1番です。
肌が多く見える露出は避け、日焼け止めなど日常のUVケアをしっかりすることでソバカスを濃くすることを未然に防げます。
炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)
やけど、ニキビ、乾燥、化粧品かぶれなどによる肌の炎症が治ったあとにできる褐色のシミ。
年齢・性別・部位など関係なくでき、時間と共に徐々に薄くなる事が多いですが、そのシミにさらに紫外線などのダメージを受けてしまうと濃いシミになってしまうので注意しましょう。
原因
ニキビや傷、虫刺され、かぶれ、湿疹、やけどなどの炎症が原因でシミ(色素沈着)ができやすくなります。
日本人は黒色メラニンが多いため、炎症後に色素沈着が目立ちやすいです。
一般的に肌の炎症が治まって赤みが引いた後にシミが現れます。
特にニキビ痕は乾燥して肌をかいたり、虫刺されなどの痕は紫外線のダメージを受けると色素沈着を起こしそのままシミになってししまいます。
対処法
炎症部に紫外線が当たると色素沈着しやすいので日焼け対策をしたり、ニキビなどができたら痕が残らないように潰したりせずにしっかりケアや治療をしましょう。
傷痕を保護するだけでもシミになりにくくなるので、そのまま放っておくのではなく保護クリームなどを塗りましょう。
肝斑(かんぱん)
女性に多くみられるシミで、紫外線や妊娠・避妊薬などで女性ホルモンが悪化し、薄い褐色でやや大きく頬骨に沿って左右対称にできるのが特徴です。
30〜40代に多くみられ、高齢者ではほとんどみられません。
また、レーザー治療で悪化するといわれているのでおすすめしないです。
原因
肝斑は、両頬の左右対称にできる薄茶色のシミで、主な原因は女性ホルモンの乱れです。
特に更年期にさしかかると女性ホルモンが崩れがちになるので30代後半〜50代の女性に多い症状です。
また妊娠中やピルの使用によってもホルモンバランスに変化があり、メラノサイトが活性されて黒色メラニンが多く作り出され、シミになってしまいます。
ストレスが原因でホルモンバランスが崩れ、肝斑が濃くなる場合もあります。
対処法
ホルモンバランスを整えるために、生活習慣を見直しましょう!
睡眠をしっかり取ったり、バランスの良い食事や適度な運動をすることでホルモンバランスも整い健康的な肌になっていきます。
そして紫外線を予防するのにUVケアや帽子、日焼け止めクリームなどもこまめに塗って保湿しましょう。
シミ対策と予防
UVケアで紫外線から肌を守る
UVケアを徹底して、紫外線から肌を守りましょう!!!
日焼け止めだけでなく、日傘やサングラス、UVカット機能がある洋服などで万全に対策をしましょう。
散歩やちょっとした買い物に行く場合でもしっかり日焼け止めだけでなどで保護することで日焼けをしにくくなりシミができにくい肌になります。
- 散歩、買い物などの日常生活→SPF10〜20
- 屋外でのスポーツやレジャーなど→SPF20〜30、PA ++〜+++
- 炎天下でのレジャーやマリンスポーツなど→SPF30〜50+、PA++〜++++
SPF=紫外線によって起こる急性の炎症の防止効果。数字が大きいほど防止効果が高くなります。
PA=長波長紫外線防止効果。+が多いほど防止効果が高くなります。
正しいスキンケア
肌に合わない化粧品による刺激や摩擦によってメラニンの成分が活発になります。
洗浄力が強いクレジングや洗顔料で肌をゴシゴシと強くこすったり、刺激が強い保湿化粧品を使用するとシミができやすくなります。
また、洗顔後に保湿ケアをしないと肌が乾燥してバリア機能が低下し、メラニンの生成が活発になります。
メイクの濃さに応じたクレンジングと肌質に合った洗顔料を選びましょう。
洗顔では洗顔料をしっかり泡立てて丁寧に洗いましょう。
保湿ケアでは化粧水、美容液、乳液、クリームの順に使いましょう。
化粧水は水分補給をする役割があります。
乳液は水分と油分の両方を補給し、乾燥しがちなところにはクリームを重ねましょう。
食生活を見直してシミ対策を!!
ビタミンA
ビタミンAは肌のターンオーバーを促し、メラニンの排出を高める成分。
うなぎやと鶏レバー、にんじん、ほうれん草、ニラ、小松菜などに多く含まれています。
ビタミンC
ビタミンCはメラニンの肌への沈着を抑えたりメラニンの還元を促す成分。
レモンやキウイ、いちご、パプリカ、ミニトマトに多く含まれています。
ビタミンE
ビタミンEは血行を促進し、肌のターンオーバーをサポートしたり抗酸化作用で活性酸素を抑えたりする成分。
アーモンドやアボガド、うなぎ、鮭などに多く含まれています。
タンパク質
タンパク質は肌を作る材料になるためしっかり摂取することが大事です。
赤身肉や魚、卵、豆腐などに多く含まれています。
亜鉛
亜鉛はタンパク質の合成や遺伝子の発見などに関わっている成分。
アーモンドや牡蠣、牛肩ロース、卵などに多く含まれています。
まとめ
シミには複数の種類があり、原因も様々です。
人によっては遺伝でシミができる人もいれば、肝斑や日光黒子の両方ができてしまっているなど、シミの原因は本当にたくさんあります。
原因や種類は様々ですが、紫外線予防が1番適切だと思うので日焼け止めをこまめに塗り直したり、直射日光が当たらないように日傘や帽子、サングラスなどで防止することもとても大切です。