パーマをかけたことある人もかけたことない人もこれからパーマに対しての考え方が変わるかも?
パーマがかかる理由を踏まえてパーマを失敗しない方法を教えます
目次
結合を切ったり繋げたり
髪の毛には4つの結合があるのをご存知でしょうか?
身体の一部である髪の毛もタンパク質により形成されています。そのタンパク質をつなぎ合わせるための結合であり、それぞれ状態により切れたり繋がったりしています。
ペプチド結合
髪の毛を構成する重要な結合。
この結合が切れると髪の毛は髪の毛ではなくなり、断毛してしまいます。なので、この結合は1度切れると再結合されることはありません。※パーマではこの結合は切りません。
シスチン結合
髪内部にあるシスティン同士が結びついている結合で、髪の毛の形成に大きく影響している結合。直毛の方やくせ毛の方がいるのはこの結合が色々な形成をしているからです。
イオン結合
マイナスイオンとプラスイオンの結合で、髪の毛内でイオン結合が結びついている状態はph4.5~5.5の弱酸性と言われています。
髪の毛がこの等電点ではないアルカリになったりするとこのイオン結合は切り離されます。髪の毛の状態は見た目は変わりませんが髪内部で結合が切れたり繋がったりしています。
水素結合
4つの結合の中で1番簡単に切れたり繋がったりしている結合です。水に濡れると切れて、乾くと繋がる結合。
例えばアイロンで真っ直ぐにしてもまた濡れるとクセが出るのはこの水素結合がまた繋がって、髪がゆがんだ状態で再結合するからなのです。
ダメージを受ける理由がそこにあった
ではパーマをかけるとその結合がどうなるのでしょうか。
最も髪の形状に影響するシスチン結合をパーマ剤の第一剤(還元剤)できります。
この時髪内部に働きかけるため薬剤がしっかり作用するためにキューティクルを広げないといけません。なので髪表面にもダメージがかかってきます!
さらに髪の結合を切ることで髪内部ももろく溶けているような状態になります。
またパーマ剤の多くはアルカリ性でイオン結合も切っている状態。そしてリキッドタイプでもクリームタイプでもジェルタイプでも水分を含んでいるため、水素結合も切断しています。
パーマ剤の第一剤で3つの結合を同時に切断し髪の形状を変えるための準備をします。
結合を切ること、キューティクルを開くことで髪表面、内部、両方に作用し負荷がかかる。これがパーマをかける時のダメージの理由です。
傷まないパーマとは
パーマ剤の種類はいっぱい!
パーマの薬剤も数が多く、それぞれ特徴を持っています。
先ほどのキューティクルを開かずに作用できる薬剤は特殊な薬剤ですが、それぞれ特徴を持っています。
大きく分類して2種類!
- 医薬部外品に分類されているもの
- 化粧品に分類されているもの
化粧品登録だから優しそうと思われますがさほど差もなくこの分類だからなにと言うこともありません。パーマ剤はパーマ剤です!
ただ、成分により還元を作用する場所が違いダメージする部分が若干変わります。
臭い方がいい!!?
においに関して言うとパーマ剤って独特なにおいだと思うのですが、パーマした時めっちゃ臭い時ありませんか??
実は臭い方が髪へのダメージを考えるといいのです。においを無くすためには揮発する還元剤をカプセル化して閉じ込めなければいけません。
この時の匂いを抑える成分が髪内部に残ることがあり、アルカリを共に残してしまいます。お家に帰ってしばらくそのままだと髪は徐々に痛み続けます。
髪のダメージを考えるとその場の臭さは我慢して臭いパーマでした方がいいでしょう!
パーマをかける時の注意点
もしパーマをかけたいなと考えたら髪への負担はなるべく無くしましょう。ダメージがありすぎると還元剤で髪の毛は結合を切断されすぎてチリチリになってしまったりしてしまいます。
カラーとは違うダメージ
現代、ヘアカラーの普及でパーマよりヘアカラーの方が手軽にされていますがそれはダメージにも関係しているかもしれません。
- パーマ=傷む
- カラー=気になるダメージまではいかない
それはヘアカラーとパーマには作用する箇所が違うからです。
ヘアカラーはメラニン色素を破壊するために髪内部に入っていくのでそこまで深くは浸透しません。パーマは結合を切るために髪内部の栄養を繋げている部分にまで浸透していきます。
髪内部の中でも作用する箇所が違い、見るからにダメージを受けるのはパーマですね。
しかし、作用しなければいけない結合と今の髪の状態を見てパーマをかけてあげると綺麗な状態でかけれます!
美容師さんに髪診断してもらい、的確なパーマをかけてもらいましょう^ ^
最初から全体かける前に!おすすめなポイントパーマ
はじめてのパーマで失敗した例は
- かかりすぎておばちゃんみたい
- かからなくて意味がなかった
- 髪がすごく傷んだ
なとなど…
しかし、これらは頭髪全てにロッドを巻いて、全ての髪の毛に薬剤をつけ、髪全体にパーマをかけようとしてしまうからです。
そこで初めてパーマに挑戦してみる方にオススメなのが、ポイントパーマ!
トップにボリュームがない、毛先がまとまらず色んな方向にハネるなど人により悩みが違います。
例えばトップにボリュームが欲しい人は頭頂部の髪に3本ほどの大きめのロッドでパーマをかけてみる。するとウェーブの形成ではなく、ボリュームだけが出るようになる。
そんなパーマを2度ほど経験すると、パーマへの抵抗がなくなり、手入れ方法が分かるようになります。3度目ぐらいに他の髪にも少しアレンジをきかせて巻いてみるとパーマが失敗せずにスタイルを楽しむことができます😊
さらにポイントでかけることによりダメージも最小限!
かかりすぎることもなくパーマが完成する、より失敗がないポイントパーマ!おすすめです👏
翌日は髪を洗うのを我慢
家に帰って髪を洗ったらとれてしまった。という苦ーい経験はありませんか?
パーマは髪内部に作用し髪の毛を曲げます。そのためパーマ剤が浸透していない次の日に洗うととれてしまいます。
しっかり髪に浸透させ、髪内部の結合を切って繋げる。見えないところですが見極める必要があります。
今オススメな流行りのパーマ
最近では前髪をシースルーにする方も多く、軽めでパッツンな前髪。ハードなパーマも合いますが、ゆるく所々にウェーブがあるとすごく可愛らしくなります。
今年の秋・冬はミディアムレングスのゆるふわパーマに挑戦してみては??
パーマは慣れるとスタイリングが楽!ぜひあなたに合ったパーマスタイルを
先ほどのお伝えしたポイントパーマは1つの例ですが、毛先のみにかけるパーマなどもお手入れを楽にしてくれます。
髪が内巻きにまとまりたいロングヘアの方は毛先に1.5回転のパーマがおすすめ!
そのパーマに慣れたら中間部分からかけてあげるといつものようにスタイリングするだけで綺麗なスタイルになるでしょう😎
初めてのパーマでは毛髪全てにパーマをかけようと思わず、パーマスタイルに慣れていきましょう。
一度失敗してパーマに不安がある方も、もう一度パーマスタイルにチャレンジしてお悩み解消のパーマをしてみては?