カラーやパーマなど、美容室での施術でダメージを受けてしまうことはみなさんご存知だと思いますが、日常生活で受けるダメージを気にしたことはありますか??
トリートメントやホームケアをがっばっていても時間が経つとパサついたり固くなってしまうこともあると思います。それは日常生活でのダメージが大きいからです!
その中でも、熱によって受けるダメージの原因と対策、ケアの方法をご紹介していきます!
目次
熱によって受けるダメージ(タンパク変性)
日常生活で受けるダメージで、最も大きいと言えるのが熱によるダメージです。
熱などの影響で髪の毛の主成分であるタンパク質の性質が変わってしまうことをタンパク変性(熱変性)といい、髪が硬くなってしまいます。
正常なタンパク質だと規則的で立体的な構造をしていて、熱などさまざまな影響で構造を失いタンパク質が集まって固まります。卵と同じで、熱を当てると白く固まっていくように、一度硬くなると元に戻ることはありません。
タンパク編成の起こる原因
タンパク変性は熱、アルカリ、界面活性剤、圧力で起こります。
タンパク変性が起こると、神の中に空洞ができ、そこから内部の成分や栄養、また、カラーやパーマ、トリートメントの持ちに影響してきます。原因を知りあらかじめ予防とケアをする必要があります!
熱による原因
熱による原因にはドライヤー、アイロンが挙げられます。温度が高くなると結合が切れてタンパク質が集まってしまうのです。
髪の毛は乾いた状態で表面の温度が130℃、濡れた状態で60℃で変性が起こります。
皆さん、アイロンは何℃くらいでされますか??温度が高い方が取れにくい、早くできるなど思うかもしれませんが、熱による変性により髪が硬くなると、ますます跡がつきにくくなったり、取れるのが早くなってしまいます!
またドライヤーも温度が高い方が早く乾きますが、これも変性を起こしやすいです。さらに乾いている時よりも低い温度で変性してしまうので、特に注意が必要です!
アルカリによる原因
タンパク質はアルカリによっても変性を起こします。髪の毛においてアルカリ性になることといえば、カラー、パーマ、ブリーチ、ストレートパーマなどです。
一部のカラー以外の施術は大体アルカリ性に寄せて薬剤を反応させます。特にストレートパーマやブリーチはアルカリが強いので必ず変性を起こすといってもいいです。
さらにストレートパーマは薬剤でアルカリになり、アイロンで熱処理をするため、他の施術よりもダメージが大きいです。ただ、タンパク変性を生かした技術がパーマやストレートパーマになるので、一概にパーマとストレートパーマが悪いとは言えません!
界面活性剤による原因
髪の毛はには結合が主に4つあり、S-S結合、水素結合、イオン結合、静電気力の結合から髪の毛が成り立っています。
界面活性剤はその結合のうち、水素、イオン、静電気の結合を切ります。特に「アルキル硫酸ナトリウム」、「アルキルトリメチルアンモニウム塩」という界面活性剤は特にその作用が強く、タンパク変性剤としても使われるくらいの強さです。
市販のシャンプーなどに含まれることもあり、タンパク変性だけでなく、非常に洗浄力が高く、肌への刺激も強いのでこの成分が入っているシャンプーはおすすめしません!
圧力による原因
圧力による変性はどのような時に起こるかというと、アイロンの時などに起こります!アイロンでプレスする時に圧力がかかりますが、これも強くすれば強くかかると思ってそうすると圧力がかかるだけでなく、摩擦によるダメージも受けることになります。
予防やケアの方法
一度変性した髪は元には戻せません。
変性しないように予防するか、栄養を入れることで元の髪に近い状態にするしか方法はありません!予防とケアの方法をご紹介します!
アイロンの設定温度を低音に!
アイロンの設定温度は130℃〜150℃に設定します。
表面温度が130℃で変性を起こすとありましたが、冷えている髪に温度が奪われるので、実際に伝わる温度は50℃ほど下がります。設定温度が低すぎても、何度も同じところに熱を通すことになり、結果的に高温でするのと同じことになります。ですので、高すぎず、低すぎずの温度でサッと通すのが理想です!
また、プレスする力が強いと圧力による変性も起こるので、引っかかりや抵抗がなく通せるものを選びましょう!
ドライヤーを低音で風力の強いものに!
濡れている時ほど注意が必要です!ドライヤーをかける前に、タオルでしっかりと水分を拭き取り、熱を当てる時間がなるべく少なくなるようにします。さらに乾かす前のアウトバストリートメントなどをつけてしっかり保湿と栄養補給をしましょう!
低音じゃないドライヤーの場合は20センチほど話して風を当てます。最近のドライヤーは低音で風力がかなり強いドライヤーや、自動で風向きを変えてくれるもの、特殊な赤外線により空気中の水分を集めながら乾きすぎないようにするドライヤーなど髪に優しいドライヤーが増えています!
毎日するものですので、少々値段の高いものもありますが、検討してみるのもいいかもしれません!
熱と反応するタイプのオイル
アウトバストリートメントのオイルの中には熱と反応する成分が入ったものもあります。「エルカラクトン」という成分で、熱と反応し、髪の毛の中の成分と結合、補修をします。
内部のダメージしている空洞に入り込み内部を補い、さらにキューティクルも閉じるという効果があります。熱と反応するので、ドライヤー前や、アイロン前につけると効果抜群です!
サロンでのトリートメント
変性したものは元に戻せませんが、内部の補修をしてできるだけ素髪の状態に近づけ、柔らかくすることはできます。
髪の毛の中にある「CMC」という髪の毛の1番外側のキューティクル同士と、キューティクルとその内側にあるコルテックスを結びつける成分があります。
その「CMC」に似せた成分をトリートメントで入れ込むことができます!コーティングして手触りだけを良くするトリートメントではあまり意味がありません。内部までしっかり補修をしてくれるトリートメントをしましょう!
ホームケア(アウトバストリートメント)
サロンでのトリートメントも大事ですが、お家でどれだけケアをするかがかなり重要になります。栄養を補充してからドライヤーなどをしたり、濡れている1番無防備な状態でも補強できたりと、普段からコツコツとケアをしていくと、タンパク変性の予防にもつながります!ただし、つけすぎには注意です!
ベタベタして水分量が多くなりすぎると乾きにくくなったり、水分が取りきれない状態になってしまいます。美容師さんに適量を聞いてそれを試してみましょう!
紫外線予防スプレー
紫外線も熱の一つなので、タンパク変性を起こします。特にここ数年の夏は人の体温異常に暑くなったりもしますので、髪の毛も紫外線予防をする必要があります!UVカットができる艶出しのオイルスプレーなどもあります。
変性を防ぐだけでなく、頭皮や髪の日焼け対策にもなるので、暑くなりすぎる前から予防しましょう!
まとめ
髪の毛は、普段何となく気にしていないところでも実は大きなダメージを受けていたりします。美容室での施術でダメージするのはもちろんですが、普段からどれだけ予防や対策をするかで、髪の人生が変わります!
特にエルパライソでは髪質改善に徹しており、ホームケアなどのご提案も丁寧にさせていただいておりますので、近くのエルパライソのスタッフにご相談ください!