シャンプー剤を使わずに髪を洗う湯シャンというのをご存知でしょうか？
ノープー（ノーシャンプー）とも呼ばれ、お湯だけで頭皮と髪を洗う洗髪方法のことです。
海外セレブや、日本の芸能人でもタモリさんや福山雅治さんが湯シャンをしていることで有名です。
湯シャンには色々ないい効果があると言われていますが、本当はどうなの？と思う人もいると思います。
そこで今回は湯シャンのメリット、デメリット、本当にシャンプー剤を使わなくていいのかを解説していきます。
目次
湯シャンとは
湯シャンとは先ほども説明した通りシャンプー剤を使わずにお湯のみで洗髪することをいいます。
汚れの約70%~80%はお湯洗いで落とすことができると言われています。ですので、汚れのほとんどをお湯のみで洗い流す方法です。
しかし、湯シャンでは完全には汚れを落としきれないので、トリートメントを付けるとベタつきに繋がります。
なので、トリートメントはつけない方がいいでしょう。
湯シャンのやり方
湯シャンをするにあたって気をつけるポイントがあります。
頭を洗う前にブラッシング
頭を洗う前には必ずブラッシングをしましょう。
湯シャンはシャンプー剤を使わない分洗浄力が落ちてしまいます。
なので、頭を洗う前にブラッシングをして、頭皮や髪の汚れやフケなどを事前に浮かせておくことで汚れが取れやすくなります。
なお、ブラッシングは湯シャンに限らず、シャンプー剤を使用して頭を洗う場合でも効果的です。
お湯の温度は38~40℃に設定
お湯は温度が高すぎると頭皮や髪の乾燥につながります。
理想は37.5℃ですが、湯シャンの場合お湯の温度が低すぎると皮脂などの油分が取り切れない可能性もあります。
ですので、温度は38~40℃で、乾燥肌の人は低めに、脂性肌の人は少し高めに設定しましょう。
マッサージするように洗う
湯シャンはゴシゴシ洗いすぎると、泡がない分摩擦で頭皮の乾燥や髪のダメージにつながります。
マッサージするように指の腹で揉み洗いするように念入りに洗いましょう。
しっかり乾かす
湯シャン後は雑菌が増殖しやすくなっています。
これはシャンプー剤を使う際も同じですが、湯シャンの場合は汚れを完全には落とせていないので、更に気をつける必要があります。
湯シャンのメリット
頭皮環境を整える
湯シャンはシャンプー剤の洗浄成分による刺激がありません。
ですので、普段から乾燥しやすい人や肌が弱い人は、頭皮の負担を減らすことができるので乾燥やに繋がりにくくなります。
また、皮脂分泌が多い人にも乾燥が原因で皮脂の過剰分泌がおきていることがあります。
そういった人は、皮脂分泌が正常になることもあります。
抜毛、白髪が減る
抜毛、白髪が減るといってもすぐに目に見えて減るわけではありません。
シャンプー剤の刺激が強く、頭皮に合っていなかった人は、頭皮環境が正常になることにより、抜毛、白髪の原因が減る可能性があります。
湯シャンのデメリット
匂いやベタつきが残ることがある
シャンプー剤を使うのと使わないのでは、やはり洗浄力に違いがあります。
なので、皮脂分泌が多い人は匂いやベタつきが残ることがあります。
スタイリング剤が落としきれない
ワックスやスプレーなどのスタイリング剤をつけられる人も多いと思います。
しかし、ワックスやスプレーは湯シャンでは落としきることができません。
こちらも匂いやベタつきに繋がることになります。
髪の艶がなくなる
シャンプー剤やトリートメント剤などにはコンディショニング成分が含まれています。
お湯みで洗うので、コンディショニング成分は入っていません。
なので、艶がなくなったり指通りが悪くなることがあります。
どんな人に向いているの？
湯シャンは元々海外の人が多く実践していた方法です。
アメリカやヨーロッパなどは、空気が乾燥しているので、必要以上に皮脂を取りすぎると頭皮の乾燥、髪のパサツキに繋がる可能性があるので、湯シャンをする人が多いです。
しかし日本は、湿度が高いので頭皮の乾燥をそこまで気にする必要はありません。
逆にベタつきや匂いに繋がりやすくなります。
なので、一般的にはシャンプー剤を使用した洗髪をオススメします。
しかし、乾燥肌や刺激に弱い人は湯シャンとシャンプー剤を使った洗髪を1日おきにするのがオススメです。
シャンプーについて
シャンプー剤は洗浄成分の刺激が強いという話をしてきました。
しかし、一概にシャンプー剤は悪いとはいえません。シャンプー剤にはたくさんの洗浄成分があり、しっかりと洗浄成分を見極めて使うことができれば、毎日シャンプー剤を使用して全く問題ありません！
悪い洗浄成分
市販製品によく使われている代表的なものが、ラウリル・ラウレス硫酸ナトリウムです。
これは、洗浄力が非常に優れていますが、頭皮への刺激も非常に強いものです。
石油系界面活性剤で、極端言いうと食器用洗剤を薄めたようなものです。
安価で洗浄力が優れているのでよく使われていますが、頭皮や髪にはあまりよくありません。
ですので、この表記のあるシャンプー剤は避けたほうがいいでしょう。
良い洗浄成分
では何がいいの？という人にはアミノ酸系やベタイン系シャンプーをオススメします。
美容室用シャンプー剤の多くにもこの成分が入っています。
アミノ酸系、ベタイン系シャンプーは髪と頭皮に優しく、弱酸性で作られているシャンプー剤で、髪や肌に近い成分でダメージを補修しながら優しく洗い上げてくれます。
洗浄力は強くありませんが、お湯洗いをしっかりすれば汚れを完全に落とすことができます。
ですので、アミノ酸系シャンプーなどの頭皮や髪に優しいシャンプー剤をを選びましょう！
まとめ
シャンプー剤を使った方がいい！湯シャンの方がいい！とは一概には決めつけることはできません。
頭皮や髪にトラブルがない人はシャンプーを使って洗髪を、極度の乾燥や湿疹がある方はシャンプー剤を使用する回数を減らして、湯シャンする日も作るなど、自分にあった方法を見つけることが大切です。
もし、現在なにかトラブルがある人は湯シャンを試してみるのもいいかもしれませんね！
