今回はよく美容室でお客様から質問をいただくキーワード『市販のシャンプーでおすすめはありますか?』についてお答えしたいと思います。
そこでまずは、市販のシャンプーで今話題となっているものをピックアップしてみました。
- ボタニカルシャンプー
- オーガニックシャンプー
- 無添加シャンプー
- アミノ酸シャンプー
- ノンシリコンシャンプー
- スカルプ系シャンプー
- オイルシャンプー
ざっと調べただけでもたくさん種類がありますね。
選ぶときに迷ってしまう方も多いと思うので、自分の髪や頭皮にあったものを選ぶのがベストだと思います!
評価の高いシャンプーでも、人それぞれ合う合わないがあるので、頭皮に不調を感じるのであれば、お使いのシャンプーは頭皮や髪に合っていないと思ってください。
また、CMなどで宣伝している人気のシャンプーが必ずしも安全で髪に優しいシャンプーであるとは限りません。
目次
シャンプー剤の種類
洗浄成分の種類によってシャンプーは大きく3つに分かれます。容器の裏に書いてある成分を見るとどのタイプかすぐにわかります。
アミノ酸系シャンプー
★特徴
洗浄成分にアミノ酸の成分が使用され、髪や頭皮にとても優しいシャンプーです。
★おすすめの方
- 肌が弱い方
- 頭皮が乾燥する方
- アレルギー体質の方
- 頭皮にトラブルがある方
★主な洗浄成分
- ヤシ油脂肪酸メチルタウリンNa
- ココイルグリシン酸Na
- ココアンホ酢酸Na
など
石油系・高級アルコール系シャンプー
★特徴
ドラックストアやスーパーなどで市販されている多くがこのタイプです。
鉱物脂や動植物脂などから作られた洗浄成分を使用しています。よく泡立つので使い心地はいいのですが、洗浄力・脱脂力が強いので頭皮への刺激が強いです。
CMなどでバンバン流れているようなシャンプーは、『あの女優さんのように髪がサラサラ、ツヤツヤになるんだ!』と思い、買ってしまう方も多いかと思います。
しかし、頭皮に強いダメージや刺激を与えてしまうシャンプーがほとんどなので、お肌が弱い方やダメージ毛の方には、あまりおすすめできません。
★主な洗浄分
- ラウレス硫酸Na
- ラウリル硫酸Na
- ラウレス硫酸アンモニウム
- ポリオキシエチレンラウリルエーテル
など
石けん系シャンプー
★特徴
洗浄成分が石けんでできているシャンプーです。天然の原料で無添加なので安全志向の方に人気があります。
毛穴の汚れまでしっかりと落とす高い洗浄力を持つため、皮脂を取りすぎてしまう場合もあり、髪もきしみやすいです。
きしみやすいので、ロングヘアの方には不向きなシャンプーです。
★おすすめな方
- 頭皮が油っぽい方
- 頭皮が健康な方
★主な洗浄成分
- 脂肪酸ナトリウム
- 脂肪酸カリウム
など
では、どのシャンプーがおすすめかと言いますと、頭皮が健康な方はどのシャンプーを使用しても問題ないのですが、肌が弱い方などにはアミノ酸系の無添加シャンプーがおすすめです!!
アミノ酸シャンプーのアミノ酸は簡単に言うと『わたしたちの体を作ってくれる成分』です。
人間の体はタンパク質からできていて、タンパク質をさらに細かくするとアミノ酸になります。わたしたちの体にはとっても大事な成分です!
実際、アミノ酸自体にも美容効果がります。
- 髪のハリコシを保つケラチン
- コラーゲン
- 保湿成分
など、みなさんが知っている成分が含まれています。
大豆やシルク、コラーゲンなどの天然由来成分のものからつくられるので、肌への刺激が少ないので、お肌の弱い方にもおすすめです。
アミノ酸シャンプーはこんな方におすすめ
- 肌が乾燥しやすい方
- 髪がパサつく方
- 髪へのエイジングケアをしたい方
などにおすすめなシャンプーです!
『アミノ酸シャンプー』と言っても、【硫酸】、【スルホン酸】という名前のつく成分が一緒にはいっているものは、脱脂力やタンパク質変性作用が強いので、頭皮に大きな負担をかけてしまいます。
先ほどもお伝えした、【石油系・高級アルコール系シャンプー】に含まれている、
- ラウリル硫酸Na
- ラウレス硫酸Na
- オレフィンスルホン硫酸Na
などが入っているアミノ酸シャンプーは避けたほうがいいです!
これらの【硫酸】は台所洗剤などに入っている成分です。
なので、これらが入っている市販のシャンプーを使用の方は、台所洗剤と同じ成分の入ったシャンプーで髪を洗っているのです!怖いですよね( ;´Д`)
シャンプーを購入の際は、よく裏の表示を確認してから購入するのをおすすめします。
アミノ酸系、無添加シャンプーでおすすめなシャンプー
①いち髪
出典:いち髪|クラシエ
古来より受け継がれている補修成分「純・和草エキス」配合で複合ダメージを補修し、さらに予防してくれます。
キメの細かい泡で、ダメージの原因であるシャンプー時の摩擦を防ぎながらやさしく洗い上げます。
いち髪の成分
- ラウロイルサンコシンTEA
- パーム核脂肪酸アミドプロピンベタイン
- コカミドメチルMEA
など
ラウロイルサンコシンTEAがアミノ酸系洗浄力成分です。
しかし、頭皮の乾燥・臭い・ベタつきなどが気になる方にはあまりおすすめできません。
②ボタニカルシャンプー
出典:【BOTANIST】【ボタニスト】ボタニカルシャンプー
ボタニカルとは、『植物の、植物学の』という意味ですが、インテリアやファッション分野でも植物柄が大流行したりと、ライフスタイルに深く浸透している言葉です。
ボタニカルシャンプーは、『植物の力を取り入れたシャンプー』『植物由来で作られた成分を多く配合したシャンプー』です。
ボタニカルシャンプーの成分
- グリセリン
- コカミドプロピルベタイン
- ココイルメチルタウリンNa
- ラウロイルメチルアラニンNa
など
頭皮の環境を意識して作られたシャンプーなのですが、髪を修復してくれる成分がないので、髪のダメージが気になる方には、あまりおすすめはできません。
③オーガニックシャンプー
オーガニックとは、化学合成農法や化学肥料は使わず有機肥料などにより、土壌の持つ力を活かして栽培された植物を使用したシャンプーのこと。
オーガニック認証を受けた成分が入っていることが前提です。
同じオーガニックでもメーカーによって成分や効果はまちまちです。オーガニックシャンプーとついているからといって、全ての製品が一定に基準以上であるとは限りません。
オーガニックシャンプーの成分
- ココイルサルコシンNa
- ココアンホ酢酸Na
- コカミドプロピルヒドロキシスルタイン
など
無添加シャンプー
無添加シャンプーとは、『表示指定成分が入っていないシャンプー』のことを指します。
添加物が入っていないので、本当にお肌に優しく、洗浄力も皮膚への刺激もとっても弱いのでお肌の弱い方にはおすすめです。
④無添加シャンプーの成分
- DPG
- コカミドプロピルベタイン
- ココイルグルタミン酸Na
など
防腐剤が入っていませんが、DPGがその役目をしてくれています。
まとめ
いろいろ紹介させていただきましたが、その中でも石油系シャンプーや高級アルコールシャンプーは、『安いものが欲しい!!』という方以外はあまりおすすめできません。
石けん系のシャンプーも洗浄力が強いものが多いが多いので硫酸系の成分が入ってはいませんが、おすすめできる商品は少ないです。
植物由来系であっても、植物アレルギー体質の方はアレルギーが出てしまう場合もあるので、要注意です!
やはり、市販のシャンプーで購入するのであれば、アミノ酸系の無添加シャンプーはおすすめです。
人それぞれ、合う合わないはありますので、この機会にパッケージの裏をよく確認してから購入してみてくださいね★