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カラーの色落ちを防ぐには

皆さまこんにちは。
美容室で働いているとお客様から色んな質問、疑問を投げかけられます。

その中でもヘアカラーに関するご質問が結構多いのです。そこで今回はヘアカラーの疑問「色落ち」についてお答えしたいと思います。

実は、現代でヘアカラーをする人の割合が人口の約7割と言われています。もちろん子供や学生で染めれない人を入れてもこの割合です。

成人の方だけでの割合だともっと高くなると思います。

そして、ヘアカラーをされる方の多くの悩みが「染めたばかりと2週間〜1ヶ月経った色だと違う色になってしまっている」いうこと。

「染めたばかりの色はすごくいいのに…」と悩む気持ちは痛いほど分かります。

特にヘアカラーを何度も繰り返し、カラーチェンジすると尚更色落ちしてしまい、更に悩んでしまうのではないでしょうか。

そもそも、なぜ色落ちしてしまうのか?

ヘアカラーは市販のヘアカラーを使った事がある方はご存知かもしれませんが、大体の物が2剤式のヘアカラーです。

アルカリ性の一剤と過酸化水素水の二剤を混ぜ合わせてヘアカラーをします。

一剤のアルカリでキューティクルを開き、染料やブリーチ力を髪の中に浸透させます。そして、二剤の過酸化水素で一剤の中の染料が発色するようにします。

どちらもヘアカラーする上で大事な工程なのですが、この化学反応が髪へ負担になり、ダメージを引き起こします。

『ブリーチ』と言うカラー剤を聞いた事がある方も多いと思うのですが、ブリーチは髪の中のメラニン色素(髪の色)を破壊して色味のない髪にします。通常のカラー剤でも少なからずブリーチは入っています。

カラーのトーン(明るさ)が上がれば上がるほどブリーチ力は強いです。

一度破壊したメラニン色素は通常復活できません。透明感の色を出したい方はブリーチをしてからカラーオンする2度染をされる方もいらっしゃいます。

ただ、一度メラニン色素を破壊すると、一度明るくなったところまで髪は戻ろうとします。

人口的に入れられた染料(カラー剤の染料)は髪に一生留まることはありません。いずれ髪から流出し、前回までに明るくしたところまで明るくなろうとします。

例えばブリーチをされた事がある方はブリーチをした直後の色に戻ろうとします。金色ですね…

通常のカラー剤であっても、ハイトーンのカラー剤はブリーチ力が強く、同様の結果をもたらします。

また、市販で販売されているカラー剤は、誰が塗布しても染まりやすいようブリーチ力を強めに設定してあり、染まっても抜けやすいと言う事が多々あります。

どうしたらカラーの色持ちがよくなるのか

夏は明るくしたいと言うお客様が多いですよね。

極論を言ってしまうと一度もハイトーンにしないのが1番の色持ちの方法なのですが、正直色で楽しめないのも酷な話。夏なんかは特に明るくしたくなってしまいます。

ハイトーンにしないこと以外にも色持ちを良くする方法は色々あるので、ご紹介します。

シャンプー剤を見直す

シャンプー剤も商品によって大きく異なり、商品によってはキューティクルをがっつり広げてしまい、カラー剤の染料を流れやすい状態にしてしまいます。

度々ブログでも書かせていただいてますが、界面活性剤が石油系の洗浄力が強いものを使用してしまうと色落ちは早くなってしまいます。

また、市販のシャンプーと美容室で販売している良いシャンプーの大きな違いはph(ペーハ)調整剤がはいっているかいないかです。

これはかなり大きな差があり、美容室で販売している良いシャンプーにはこれが入っており、髪の等電点の弱酸性に戻そうとしてくれます。

髪が弱酸性になると、キューティクルは引き締まり、サラサラになり、内容成分が流出しないようになってくれます。

また、美容室でカラーをした場合、透明の染料を上からトナーオンする事で色持ちや、ツヤを最大限に引き出してくれます。

色味は希望の色味のまま髪の中に入ってくれるので邪魔する事なく色味がある染料を抜けないようにしてくれるため色持ちにはすごく効果的です。

このように、他にも色々な色持ちしまい方法と工夫が理論に基づいて存在します。

色落ちで悩んでいるそこのあなた。一度美容師に相談してみてはいかがでしょうか?